警備員になるためには、警備員研修を受講しなくてはいけません。では、警備員研修の内容とはどのようなものなのでしょうか。ここでは、警備員研修の内容の詳細について見ていきましょう。
警備員には雇入れ時に研修の受講が義務付けられている
警備員として採用されると、まずは新任研修を受講することになります。この新任研修の受講は法律で定められており、雇用形態や雇用期間、労働時間などを問わず、警備員として勤務を行なうためには必ず受ける必要があります。警備員という仕事は、事故や事件を未然に防ぐためのものであり、ときには人の命にも関わる業務です。そのため、警備員には初心者であっても一定以上の知識と技能が要求されるのです。たとえアルバイトであってもこの新任研修は受けなくてはいけません。
新任研修の内容は、基本教育10時間以上、業務別教育10時間以上というように、決して短期間で終わるものではありません。これらのカリキュラムは、通常4~5日間かけてじっくり行われます。開催場所は、就職した会社の支社や営業所が管理する研修所となっています。なお、研修は通いのみで宿泊しての研修は行われません。
新任研修は、「基本教育」と「業務別教育」に分かれます。基本教育は名前の通り警備の仕事を行う上で最低限必要な知識や技能を身につけるためのもので、業務別教育はそれぞれの現場に即した知識を身につけるためのものです。
入社後に受講する研修もあり
警備員の研修には、新任研修以外にも、入社後に受講する研修である「現任研修」があります。ここでは、現任研修の内容について解説していきます。
現任研修は、在職中の警備員に義務付けられており、6ヶ月に1回行われています。その内容は、基本教育4時間以上、業務別教育6時間以上となっており、新任研修よりも短めです。
警備の仕事についての基礎的な知識や技能を学ぶことを目的としている新任研修に対し、現任研修は新しい法令やそれぞれの現場に即した知識を深めていきます。さらに仕事の質を高めるとともに、業務における自分の身の安全を確保できるようにすることを目的としているのです。
現任研修も新任研修と同じく基本教育と義務別教育に分かれており、警備業務の区分ごとに研修が行われるのです。長期的に警備員として働くことを考えているなら、これらの研修に積極的に参加し、スキルアップを目指すといいでしょう。
まとめ
警備員の業務を行うには、必ず新任研修を受ける必要があります。これはどんな雇用形態であっても受けなくてはいけません。新任研修は警備の業務を行うために最低限必要な知識や技能を身につけるためのものです。また、入社後には半年に1回の現任研修も受ける必要があります。これは、新しい法令やそれぞれの現場に即した知識を深めることを目的とした研修です。